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“鶴の恩返し”で つう が機をとんからり、とんからりと織っていたシーンを覚えていますか?
小さいときに母に読み聞かせてもらったこの民話を私は鮮明に覚えています。それ以来、機を自在に操るつうは私の憧れでした。
歴史博物館などで目にする機は、大変大きく、一般の家庭では置き場所がありませんでした。
しかし最近、いろいろなメーカーから卓上型の織り機が売り出され、家庭に居ながらにして簡単に織物ができるようになりました。
タンスの中にしまってある思い出深い着物や洋服。流行おくれになっても捨てるに捨てられません。裂き織りはこんな布を裂いて糸にし、新しい布を生み出します。
夫との外出に手に持ったバッグが、夫の七五三の着物から作ったものであれば、その日はとっても素敵なデートになりそうです。
縦糸と横糸を丹念に組み合わせていくと、手織りの世界は想像以上にその深みを増していきます。
織りの素材はどこにでもある糸や古衣。それが布になっていく時に、作者自身が思いもよらなかった表情を生み出すことすらあります。
思い出が沢山詰まっていながら、全く新しい表情を持った世界に二つとない貴方だけの布が新たに生まれていく。
全てを忘れて無心になれるといった手作りの楽しさにとどまらず、私と私の大事な人だけの歴史と思い出を、形を変えながら育んでいけるということが、手織り・裂き織りの魅力と言えるのではないでしょうか。
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